2023年2月、3月で読んだ本を振り返ります。
本当は3月中に2月分を振り返りたかったですが、できなかったのでまとめで書きます!
2023年1月はこちらにまとめました。
2023年2月に読んだ本
2月は2冊でした。
「More Joel on Softwear」は2009年が初版で、もう14年以上前の話なのだが、サービス開発におけるユーザー目線だったり、チームマネージメントの話など、現代でも通用する話が載っていて、これからも何回か繰り返し読む気がしている。
元々はCTOの dmnlk さんに質問する機会があり「読んでおくと良い技術書はなんですか?」と質問をして、この本のタイトルを教えて貰った。そこからすぐに買ってゆっくり、ゆっくり読んでいたけどエッセイ集みたいな所もあってよかった。
午前、More Joel on Softwareを読む。
もうちょいで読み終わりそう。第16章、「ソフトウェアでつくるコミュニティ」に興味深い一文があった。
p111 ソフトウェアの実装の細かい違いが、コミュニティの発展の仕方、振る舞い、感触に大きな違いをもたらす。
これを読んだときに真っ先に思いだしたサービスがTumblrだった。
TwitterやFacebook、その以前にもRedditがあったり、ソーシャルネットワークサービスは沢山あった。だけどTumblrのリブログ という機能はコミュニティとの交流であり、破壊であり、構築をしている実感があり楽しかった思い出がある。あの感触は他のサービスでは経験できない。
ソフトウェアの実装の細かい違いによってコミュニティは変わる。
では自分が関わっているサービスはどんなコミュニティ形成を促し、利用者の生活、人生に影響があるのか...?と朝の通勤時間にぼんやり考えていた。まだ答えはでない。
実はこの後、無理やり答えを出したくて社内ドキュメントに文を書いた。
あれは本当に勢いだったな...。
「タタール人の砂漠」 はこっちのブログにも書いた。
とても良かった。言い回しや、言葉の表現に浮遊感と幻想が漂っており、これはもうこの人しか書けない文章だと思った。
2023年3月に読んだ本
3月は3冊でした。
「好きよ、トウモロコシ」中前結花 さんが始めてかかれたご自身のエッセイ集であると書いてあったが、文章の言い回しからどんな方なのかが想像できてとても良かったです。
本の帯で麒麟の川島さんが書いてあった
「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのような一話一話の味わい。僕は大好物です。」がまさにその通りの書評だと思いました。
最後のお母さんへの絵葉書の話など、ちょっと笑ってポロポロ泣いてしまうそんなエッセイです。とてもおすすめです。
「DIE WITH ZERO 」は自分のブログにも書評を書いた。
この手のビジネス書だったり、自己啓発本(?)は生存バイアスがかかっており本当は苦手です。
実際、DIE WITH ZEROの中にもその臭いがする文があったが、それをスルーしても「DIE WITH ZERO 」内で書かれている内容はとても刺さっており、実際に物よりも経験や時間にお金を注いでいる気がする。
最大限に人生を楽しむ方法は経験(それも、ポジティブ)」を最大化する事だ。一刻も早く経験にお金を使った方が豊かになる。
「J・ディラと《ドーナツ》のビート革命」は実は読むのが2回目だった。
前回は2019年なので実に4年ぶり。
ビブリオ・ロジのVol4で紹介する為に読み直したけど、散々HIPHOP周りを勉強してから読むと再度学びがあってよかった。
この本はおそらくよっぽどのHIPHOPマニアでもないかぎり手を出さないだろう。
それこそ最近のMCバトル好きの人にとっては何も面白くない。
ただ、自分みたいにHIPHOPの曲が好きで、サンプリング元を辿ってそこに物語を見出す事に喜びを感じている人からしたらこの本は素晴らしく良本である事を保証する。
「DONUTS」は自分が聴いた中では最高のアルバムだ。
そしてそれは1つの音楽というより、人生に近い。
とにかく、この本は手元にSpotifyや音源が聴ける曲があるなら、是非曲を聴きながら本を読んて欲しい。自分は「DONUTS」の最後の「Welcome To The Show」を聞いて、そのサンプリング元のフレーズを知った時、思わず泣いてしまった。
素敵なBeatをありがとう。
ref:
2月、3月はこんな感じでした!
明日で4月終わるという事で、まだ読み進めている本や積読も段々と溜まってているので1冊、1冊をシュッと読んでいきたいなぁ~。
おわり