Endo Tech Blog

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「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読んだ

 

 

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読みました。

きっかけは 株式会社メルカリ 代表取締役CEOの 山田 進太郎さんのブログで紹介されていたのを見て「読んでみたい!」と思ったからです。

 

昨年のテーマの「やりたいことをやる」もよく考えると「DIE WITH ZERO」から来ている概念ですね。本当に今しかできないことって実はすごく多い。昨年だけ考えてもロシアもウクライナももういけなくなってしまいました(少なくともしばらくは)。今の1ドルと、老後の1ドルの価値は違う。今年も「DIE WITH ZERO」を忘れずに生きたいと思います。

ref: 2022振り返り+本ベスト5 – suadd blog

 

また、ドットインストールの創業者であり、偉大なる「100SHIKI」の運営もされていた taguchi さんもおすすめしたのもあり、買って読んでみました。

 

「終わり」といえば最近、「毎朝、あと何年生きられるか教えてくれるアプリ」を導入しました。「DIE WITH ZERO」という本を読んで興味を持ったからです(「ほとんどの人がお金を使い切らずに死ぬ」「老いるほどにお金から幸せを引き出す力が衰える」「だから計画的にお金を使って幸せに生きよう!」といった感じの本です)。

朝になるとピコンとスマホに通知がきて「あなたの残り時間は…!」と教えてくれるのですが、最初は「なんだかなぁ…」と思っていたものの、最近は「うん、まぁ、そうだな、がんばるか」とちょっとだけ日々のモチベーションを高めるツールになっていたりします。

学校の試験もそうでしたが、「終わり」を意識して残り時間を知るとモチベーションが湧いたりしますよね。アプリストアで「人生時計」や「寿命時計」で検索すると出てきたりするので、人にはよると思いますが、毎朝しゃっきりしたい人におすすめです。

ref: 【週刊ドットインストール】 『詳解CSS アニメーション編』リリース、256timesの受講の流れ動画が公開、代表のひとりごとなど…|ドットインストール|note

読書後の感想について

この本の内容は著者の「ビル・パーキンス」さんが偉大な投資家になる前の、ニューヨークの証券取引所のフロアの雑用していた頃の話から始まり、その後チーフになり、昇進していくなかで「人生が豊かにするルール」について、経験した事が書いてある本になります。本のジャンル的には「自己啓発系」になります。

 

ただ、フリードリヒ・ニーチェによって書かれた「ツァラトゥストラかく語り」の用に壮大な言い回しや、人生観とか死生観に関する話ではなく、もっと身の回りの生活に焦点を絞ったアドバイスが書かれた話になっています。

 

この本を簡単に箇条書きで要約すると以下の内容が書かれていました。

 

  •  最大限に人生を楽しむ方法は経験(それも、ポジティブ)」を最大化する事だ。一刻も早く経験にお金を使った方が豊かになる。
  • 健康は金よりも重い。
    • 経験(時間)にお金を使う > 健康を大事にする > お金を稼ぐ
  • 人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用する意欲が高まる。
  • 金の価値を最大化できる年齢は26歳~35歳。
    • 筆者のTwiiterのアンケート機能による3500人からの回答結果によるデータ。
  • 高齢になるとお金を使う機会が減っていく。従って老後のために過度に貯蓄をするのではなく、金をもっと早い段階で有効に活用する事を計画すべき。あなたが考えているより、老後にお金はかからない
  • どんなにリスクを取ろうが、大胆な行動に出ようが、一般的にはそれは人生の早い段階が良い。若い頃の方がダメージは少なく、成功して得られるメリットは大きくなる。
  • 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない。大胆な行動をとらずに同じ場所に留まれば安全に思えるだろうが、同時に何かを失っている可能性にも目をむくべきである。
  • 「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきである。人は不安に襲われていると、実際のリスクを過度に大きくみなしてしまう。

 

ざっくり、お金の使い方だったり、経験に投資する考えとしてはどの章も良い事を書いてありとても参考になると思いました。

 

特に年齢が理由で躊躇した事や、新しい事に挑戦したいがなかなか勇気が一方踏み出せない方にはすごく刺さる本だと思ったのでそういう方には強くオススメできます。

 

全ての内容を鵜呑みせず、良いと思った所を取り入れる

 

一方でここで書かれている内容はどれも筆者の「身の回り」で起きた内容が中心となっており言い方が悪いのですが「生存者バイアス」的な内容も少なからず含まれていると思いました。

 

45歳の誕生日パーティにセント・バーツ島で1週間友人達と盛大に過ごしたり、テキサス州でトレーダーとして成功後に馬とショットガンを買って友人に自慢をしたり等の話が書いてあったのですが、これは筆者の価値観であって読者向けではないと判断します。

イ・ミンギュ氏によって書かれた「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法」の中で書かれていた科学的な根拠だったり、社会実験に基づいた数値などを期待して読まない方が良いでしょう。

 

従って、100%この本の内容を鵜呑みするのではなく、自分が信じている価値観に沿って本で紹介されているTipsを実践する程度が良いと思いました。

まとめ

後半、批判的に書いた部分はあるのですが、総合的で見ると書いている内容はどれも素晴らしいと思います。

経験(時間)に費やす事だったり、終わりの瞬間を意識するというのは言われても中々気づけない事なので、何度も読み返して、頭や身体に染み込ませると、より人生が豊かになると思いました。

 

ただ、経験に費やすと良いと書いたあるのですが、当然現実世界の収入面の話も大事なので浪費癖を加速せず、正しく知識を活用していきましょう。

 

 

おわり