面白かった。
この本のタイトル通りに「いつも時間がないなぁ~」と思っている自分にとっては勉強になる内容が多く書かれていた。
欠乏の行動経済学の説明にあたって、この本ではスラック(余裕)がない事による、処理能力低下が原因だと説明されている。
また締め切り前の超集中状態(トンネリング)がもたらす章ではメリット、デメリットについても書かれていた。数年前にPHPerkagiの前日に一気にスライドを作った経験がある自分にとっては、書かれている内容がそのままで「わかる...」と感想を思いながら読み進めていた。
心に余裕がなくなると「時間がない」という事は頭でわかっていても、実際のパフォーマンスはどう落ちるのか?の部分が気になっていた。その疑問に対し、この本ではいろんな社会実験の結果から数字が出ていてわかりやすく、興味深い内容だった。
個人的にはこの一文がとても刺さった。
"人は自分の時間の予定を組んで管理するが、処理能力の予定を組んで管理する事はしない。自分自身の変動する認知能力に対しては、あきれるほど配慮も注意もしない。"
これは豊かさがもたらす弊害でもあると思ったがその事については語られてなかったのでこれはこれで考察する楽しみがありそう。
とにかく、今後の自分にとっては大事な一冊だと思ったので、繰り返し読んだほうが良いと思った本でした。
今日はそんな感じです!
おわり