「なんだこのゲームは..!すごい..!ヤバい...!」
「Cyberpunk 2077」の出会い今でも忘れられない。
今から8年前「Cyberpunk 2077」のトレイラー映像が公開された。映像では腕から鎌が生えた美女が凄惨な事件を起こした現場から始まる。
痺れる音楽、現実と見間違えるような美しいCG 、スローモーションで流線を描いて流れる銃弾、下のアングルで見える高層ビル、そして目をそむけたくなるような血。
映像のクオリティが当時の他のトレーラ映像より、圧倒的に凌駕していた。
ゲーム性もストーリーも主人公もシステムも、何1つ不明でわからない。しかしこの映像にはプレイヤーをCyberpunk 2077の世界に引きずり込ませる魅力が詰まっていた。
「なにがなんでもこのゲームを絶対プレイしたい。この世界観を堪能したい!」
それから何度もトレーラ映像を見続けた。
何度も延期のニュースを見ては落胆を繰り返し2020年12月、ついにCyberpunk 2077は発売された。
Cyberpunk 2077といえば、家庭用ゲーム機版でバグが多くゲームが進行できない問題が発生し返金騒動に発展した事で有名だ。Cyberpunk 2077がどんなゲームか知らなくても、こちらのニュースの方が話題に上がり、名前を知っている方が多いかもしれない。
僕自身もこの問題に関しては直面した。
何度もPS4でエラー時のブルースクリーンを見た。ぶっちゃけコントローラーを投げたくなるぐらい見た。恐らく家庭用ゲーム機版でCyberpunk 2077をプレイした方なら一度は遭遇した事があると思う。
ただ、その問題に対してはこのブログではこれ以降はあまり語らないようにする。なぜならそういった問題に直面した際の愚痴や不満などはTwitter、Youtubeで沢山見れるし、自分自身が見飽きてしまっている。
バグは多い。しかし、それでもプレイしたくなる程Cyberpunk 2077の魅力を語りたい。
それがこのブログで伝えたい事である。
Cyberpunk 2077の世界観、ストーリー、ゲームシステムは他のゲームにはない魅力が詰まっていると感じている。そこをピックアップして語りたい。
※ストリートのネタバレが含まれているキャプチャー画像などがあるのでまだプレイをしていない方は、一度プレイしてから読んで頂く事をお勧めします。
まるでSFの世界に入り込んでしまう程作り込まれた世界観について
Cyberpunk 2077の最大の魅力は世界観にある。
ある意味これがCyberpunk 2077における信念だと考えている。
AKIRA、カウボーイ・ビバップ、攻殻機動隊、ブレードランナーなどのSFを扱ったアニメや映画が沢山あるが、その世界観に向き合って忠実に再現したゲームはCyberpunk 2077がトップレベルに高いと感じる。
不気味なネオン街灯がちらつく街、今にもこちらに倒れてきそうな威圧で立ち並ぶ高層ビル、胡散臭いホログラムの広告、全身義体化した人間。これらがすべてCyberpunk 2077の世界で再現できているのは本当に素晴らしい。
また高層ビルが並ぶ都市部だけではなく、郊外の砂漠地帯などエリア毎に風景が変わるのが楽しい。住むエリアによっては住人の服装に違いがありディテールの詰め込みも素晴らしい。
都市部ではストリート風の服装をした人が歩いているが路地裏に行くとホームレス姿の住人が目立つ。
一方で住宅街エリアに行くと、正装した姿の住人が携帯電話片手に歩いている...と言った感じでそれぞれの街で住人が生きているように感じるのだ。
個人的にCyberpunk 2077ではストーリーもゲームシステムも魅力だがこの世界観の中を自由に歩けるのが好きだ。
Spotifyと連携するとゲームをプレイしながら好きな音楽をかける事ができるのだが、音楽をかけながらバイクでひたする街中を運転するのが個人的には一番好きな時間だった。
また街中を歩くといたる所でグラフィックアートや変な漢字が並んでいて思わず笑ってしまうような景観も今作の魅力の1つと感じる。
サイバーウェアやクイックハッキングで戦闘がリアルタイムに変わる
Cyberpunk 2077の戦闘スタイルはFPSになる。
一人称で銃や刀などを使って戦うシステムになるが、サイバーウェアという義体化を行う事で、戦闘で役立つ能力を身につける事ができる。
例えば目を義体化すれば、遠方相手をズームして把握したり、腕を義体化して強力なブレードを切り出したり、脚も義体化すればジャンプの飛距離が伸びて高い位置に移動してスナイパー銃で狙撃を行う...と言った戦い方に変更できる。
ここで紹介した機能はほんの一部で肺や脊髄にもサイバーウェアを取り組む事ができる。
そしてなによりもCyberpunk 2077における戦闘システムで一番好きなのが「クイックハック」というシステムだ。
これは戦闘中に視界に写った相手を文字通りハッキングして、敵の回路を燃やしてダメージを当てたり、位置を特定したり、システムリセットで一時的に気絶させると言った事ができる。いうなれば一発も銃弾を撃たなくても敵を倒せてしまう戦い方なのだ。
武器のバリエーションも豊富だ。
銃弾を扱う銃もあれば、テック系という撃った銃弾が相手に追従して自動で攻撃できると言った武器も存在する。
中にはサイバーパンクの世界観らしく銃自身が喋りだすのもあって面白い。
このようにCyberpunk 2077では武器だけではなく、サイバーウェア、クイックハックと言った様々なスキルを駆使して戦闘をリアルタイムに変えながら戦う事ができる。
加えてRPG要素もあるため、レベルアップする際にもらえるスキルポイントを貰って更に能力を拡張する事が可能なので様々なプレイスタイルで戦闘を楽しむ事ができる。
SFだけど、どこか人間臭いストーリーについて
最後にストーリーについて語りたい。
導入部分についてWiki から一部抜粋して参照する。
ゲームはキャラクター作成、すなわち主人公であるVの設定をプレイヤーが決定するところから始まる。ジャッキーという人物とコンビを組んだ事をきっかけに、Vは大きな物語の渦中へと巻き込まれていくことになる。ある時、Vとジャッキーは「Relic」と呼ばれる不老不死をもたらす鍵とされるインプラントに関わることになるが、思いがけない事件でジャッキーは死亡し、瀕死となったVは取引の品物に記録されていた人格データがVの意識の中にデジタルゴーストとして居座るようになる。品物に記録されていたのは、半世紀前の抗争で死んだはずのテロリストジョニー・シルヴァーハンドの人格データであった...
まずこの導入部分を見るとゴリゴリのSFな世界観を想像すると思う。しかし、違うのだ!
確かにSFぽいワードが出てきてSF世界観に浸れるのは間違いないのだが、女と酒とロックと鉛玉。
これが個性的なキャラクターと予想できない展開で合わさったストーリー、これこそがCyberpunk 2077の魅力なのだ。
しかしそのストーリーが2077年という先進的なテクノロジーが進んだ世界観の中でマッチしているのが素晴らしい。
信念とか魂とか愛とかロックとかタバコとか、そういったテクノロジーとは真逆なワードがこのサイバーパンク内で味わえるのは個人的に考えてなかった。
もっと無機質なSFワードで作り込まれた世界と思いきや、どうしようもなくこの世界は人間臭いのだ。
人間臭いこそ人の闇を扱うサイドストーリーもあり考えさせられる話も多くあった。
そう、Cyberpunk 2077はメインストリート以外にもサイドストーリーに力を加えている。人を救うミッションもあれば、政治家のスキャンダルを手助けするミッションもあり、どれも魅力的で数も膨大だった。
「これだけのストリートの脚本を作るのと、キャスティングの録音、ローカライズ、どれだけ時間がかかるんだ...?」と思わず思ってしまう程、細部のこだわりがすごい。
だからこそストリートに関しては圧巻の出来だと自信を持って良いたい。エンターテインメントとしては最高の出来である。
メインストリートはマルチエンディングになっており、それぞれで別々の展開のエンディングが見れるので是非その目で確かめて欲しい。
どのエンディングとは言わないが、個人的に感動して鳥肌が止まらないエンディングがあった。
こう言った出会いや感動、センス・オブ・ワンダーがあるからこそ「ゲームは面白い!」っと心から思える素晴らしエンディングだった。
まとめ
長々とCyberpunk 2077について書いてきたが、結論めちゃくちゃ面白かった。
欲を言えばグラフィックやコントローラーを投げたくなる程のバグについてはしっかり対策をした上でリリースしてほしかったが、今後BugFixや品質向上についてCD PROJECTの創業者から正式に声明が発表されているので、ナイトシティを散策しながら待とうと思う。
ref:Cyberpunk 2077 — Our Commitment to Quality - YouTube
Twitterにも書いていたが正直エンディングを迎えたくなかった。
エンディングを迎えてしまうのでが嫌で音楽かけて街中歩いたり、サイドクエストをひたすらやったり、キャプチャーを撮りまくってみたりしたけど終わってしまった...。バグは多かったけど良いゲームだったな #Cyberpunk2077
— Futoshi Endo 🎮 (@Fendo181) 2021年6月6日
仕事やピアノレッスンもあり、以前のようにプレイする時間が取れなくなってしまった。
それでも、Cyberpunk 2077の世界に浸りたくたまにゲームを起動してプロローグに近い旅をずっとしている感じだった。
メインストーリーを進めず、好きな音楽をかけて街を歩いてみたり、バイクでひたすら道を走ったり、好きなロケーションを見つけては気に入るアングルが見つかるまでキャプチャー撮ったり本当に旅をしている感覚だった。
それが三時間前にエンディングを迎えて長い旅がやっと終わった感覚だ。
コロナ期間で中々外に旅行できず、ゲームで気を紛らわしている方が多いと思うが僕はCyberpunk 2077に結構救われていた所がある。そういった意味でも素晴らしゲームを作り上げて頂いたCD Projektには感謝している。
8年前にあのトレーラ映像を見て、「なにがなんでももプレイしたい!」と言っていたけど、なにがなんでもプレイできて良かった。素晴らしいゲームをありがとうございました。
おわり