Endo Tech Blog

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「ヤクザときどきピアノ」を読んで思った事を語る

 

ヤクザときどきピアノ

ヤクザときどきピアノ

  • 作者:鈴木 智彦
  • 発売日: 2020/03/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

前から気になっていた「ヤクザとぎどきピアノ」を読みました。

 

僕も去年ぐらいからトラックを作る流れで、ピアノを弾き始めて見たのですが、読んでいてとても共感する所があり、なによりも勇気を貰いました。

 

ピアノとMPCを練習する日々 - Endo Tech Blog

 

本を読んでから著者である鈴木智彦さんのプロフィールを軽く調べていたのですが、カメラマン、ライター、ジャーナリストをしており、タイトルに含まれているヤクザの抗争や、密漁の取材を行ったり等、この本を読むまでは「ピアノ」という単語とは一切の結び付きを感じず驚きました。

 

というか最初本を読むまでは、著者の鈴木さんがピアノを弾くのではなく、足を洗ったヤクザの人がピアノを弾くのかなぁと思ってたくらいです。

 

そんな思い込みは最初の「ずっとピアノを弾きたかった」という台詞で大きく砕けます。

 

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そこから切実なほどにピアノを弾きたかった文章が展開され、ABBAの「Dancing Queen」を映画館で聞いて、ピアノ教室に通い、人前で演奏をする...というのが大まかな話なのです。

 

それだけでも「おっ!」と思うのですが、これが、「直前までヤクザの取材をしていた52歳のライター」というのがまた面白いです。

 

間話でピアノが生まれた歴史的な背景話もあれば、ヤクザとの抗争を絡ませた著者の回想話もあり、読んでいて全く飽きないです。

 

特に好きなのはこの本で出てくる比喩表現で、クセがあってハードボイルドというか、洒落が聞いていて最高です。

 

好きな事を始める事に年齢は関係なく、歳を重ねても熱中する事は素晴らしい事だと改めて理解できる本だと思います。

 

興味があればぜひ読んでみてください

 

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この本で紹介されている楽曲を再生しながら聴くと、より没入できると思うので、こちらも良ければご利用ください。

 

https://open.spotify.com/playlist/4cYaXZKAECPtIIoGGKtJIf?si=X72qSKLcS2KMyCGK_nzsCw