「難聴」というタイトルが付いているが、難聴と向き合うお話というよりかは完全に個人ブログを読んでいる感覚だった。
日常的な話だったりや、美術館に行った話、オリンピックやコロナなどの時事ネタに対して思った事、カフェや仕事の話、結婚、犬など私生活が赤裸々に書かれている日記だった。
tofubeats の「水星 feat.オノマトペ大臣(PV)」が出たのが2013年。
当時大学1年生だった自分はめちゃくちゃ感性に刺さったのを覚えていて、よく実家から大学までの電車の中で「No.1 feat.G.RINA」のMVを繰り返し見ては、最後にtofubeatsに醤油をかけられているのを見ては「かっけぇ...」と思っていた。
気づけば大学の頃から聞いている数少ないアーティストの一人になっているtofubeats。それまで人物像というのはライブのMCや、HARD-OFF BEATSを見た感じは「関西にいる良い兄さん」的な人かなと思っていた。
この本を読んでその考えが変わった。
「tofubeats、ここまで世の中に対して真剣に考えたんだ..!」という、良い意味で衝撃を受けた。アーティスト、プロデューサーの私生活なんてわからないが少なくともこの本を読んでいる限りは、常に作品のメッセージだったり、クオリティだったり、機材だったりを泥臭く考えてる職業であるのと、tofubeatsさんはどこまでも実直すぎる方なんだなと思って面白かった。
tofubeats さんの楽曲を聞いた方やファンの方は楽しめる内容になっているので、是非読んでみてください。
おわり