大学時代はよく本を読んでいた。
ただ、理系の大学だったので大学の図書館には実用的な技術本が多く、自分が読みたかった読み物が少なかった。
なので、よくやっていたのは、かたっぱしから読みたい本をリストアップしては大学図書館に本の「購入依頼」を出すようにしていた。
これは大学の図書館のHPから大学にとって有益な本を学生側から推薦して、承認されれば大学側で購入してくれる仕組みだった。
これに目をつけた貧乏学生だった自分は最初は技術本を中心にしていたが、小説もちゃんとした推薦文書を書けば承認されることに気づいて、当時どうしても読みたかった、いとうせいこうの「想像ラジオ」を推薦した記憶がある。
購入依頼は全部通ったわけではなく、もちろん通らなかった本がある。
そういった本は「いつかお金が稼げるようになったら読もう」と卒業時にメモ帳に残していた。
その時のリストアップを以前Scrapboxにまとめた。
正確には卒業時にとっておいた「いつか読むぞリスト」と社会人になってからFeedly で見ているHONZOで紹介されたマニアックな本とかも含めている。
小説系はほとんどは「読書のいずみ izumi」からだと思う。
先日リモートワークが続いて自宅でいる時間が多くなり「ちゃんと読書をしよう」と思って、このリストからいくつか選んで衝動的に購入した。
衝動的に沢山本を買った pic.twitter.com/3n9qmWCMfE
— Futoshi Endo 🎮 (@Fendo181) 2020年3月17日
ピックアップした動機は特になく、ほぼジャケ買いみたいな勢いで買った。
購入してから1日で本が届いて思わず「おぉ」と言ってしまった。
大学図書館に「購入依頼」でお願いしたときは、推薦文書を練って出して1週間程待ち、やっと承認されてそこから更に届くまでに1週間かかっていた。
その生活と比べてしまうと簡単に買えて、すぐ届いてしまうようになったなぁと思う。
そこに嬉しさがあるものの、ちょっとした言葉にできない虚しさもある。
そして、買ったはいいが、「いつ読めばいいのか...」という、改めて本を読む時間の余裕はそんなにない事実に気づいて、更に虚しくなるだけだった....
なんてことを思ったが、せっかく買ったので時間作って読書に熱中したいと思います。
おわり