Endo Tech Blog

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BUDDHA BRANDの「これがブッダブランド!」を聞いて思ったこと

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深夜テンションで書く。

 

何から話せば良いかわからないが、とにかく思いの丈をぶつけるように書いてみることにする。

 

前提として全部を語れる程の知識も、日本語ラップの歴史もちゃんと把握できてない。しかし、BUDDHA BRANDのファンの一人としてどうしても語りたい。

特に「Codeな会話」と「生きる」この2つについて。

 

Codeな会話

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Codeの会話の「Code」はGang Starrの「Code Of The Street」から来ていると思われる。実際聞いてみると、この曲がサンプリングの元ネタとなっているのがわかる。

 

ただ、同じ曲をサンプリングしているとはいえ「Code Of The Street」と比べて「Codeの会話」の方がより恐ろしい感じになっている。恐ろしいけど、B級ホラー映画を見てるような感じで怖いが、どこかおちゃらけた楽しさを感じてしまう。

そんなビートが流れてすぐにCQさんのVerseが炸裂する。

 

どいつもこいつもILLILL つまりYou gotta chill chill 先走る汁

敵のフリ見て 我がフリなおせ

破戒僧 ごっつい中指おっ立てる

 

CQさんからのいきなりの重いLyricにワクワクする。

破戒僧 ごっつい中指 おっ立てる」というラインが最高で、ブリンブリンをつけた破戒僧を想像してしまった。めっちゃゴツい。そして復活したけど、全然衰えてない感じというか、まだまだシーンに対して「やってやる」みたいな勢いが伝わって、1発目からやられてしまった感があった。

 

その後、NIPPSさんの番が来るのが、ここも凄い。

下町育ちのDonDada I'll be the illest, the finest, the fittest, the smartest MC ザ・マイクコントローラー

second to none there is no other 

 

ここの「I'll be the illest, the finest, the fittest, the smartest MC 」はぜひ聞いて欲しい。これはもうNIPPSさんしか出来ないフローになっている。その後もすべてパンチラインになって頭の奥の奥に響く。

一発くらわす敵の耳に 白黒つけよう三角ビキニ

MCディスるの朝飯前 ロッキーバルボは知能障害

脳みそくらわすコブラツイスト 他人の雲には乗らない主義

おもちゃのtoy boy 首刈る趣味 

一服入れたら雲より高く にせものラッパーの正体暴く 

MCマイク持って言葉で砕く

 

「 敵の耳に」、「三角ビキニ」を踏むセンス。その後の「おもちゃのtoy boy 首刈る趣味 」からの「他人の雲には乗らない主義」の韻と、すぐ後の「雲より高く 」、「正体暴く」、「言葉で砕く」がもうすべてが一連のフローで言えてしまう凄さに、ボクシングのブローがジワジワと入ってくるような衝撃がある。ヤバい。ヤバさしかない。

そしてこれが抜群に気持ちが良い。

「Codeな会話って....こういう事なのか...!」と謎の納得感を感じてしまう。

 

ここまで、CQさん、NIPPSさんのVerseで大分満たされしまっているが、最後はDEV LARGEさんのVerseが来る。来てしまう。

 

マイク手に取りlunchばりにextreme

手抜かりなく持つ手慣れたstee

手間暇かけて書いた手立て 当たり前にある確かな手応え

手際いいflow まるで手品ばりに

手向かう奴はtake over

I'm a dope manuever 叩きつけて

手荒く手早く敵しごく

 

この時のことは今でも覚えている。

CDを再生して一番始めの時、ここの「手荒く手早く敵しごく」の部分だけ何度もリピートし再生をした。何度も。何度も聞いていたかった。

10回目を過ぎたあたりで、僕は泣きながら笑ってしまった。

あのときの感情は未だに言葉にして説明するのが難しい。

 

嬉しい感情と、寂しい感情がぐっちゃぐちゃになり色んな思考をした結果、「あぁDEV LARGEさん帰ってきたんだなぁ」という結論になり、目頭が熱くなってしまった。

Lyricの内容はCodeだ。間違いなく。

それにTe縛りの押韻でその後も畳み掛けてくるのもめちゃくちゃかっこいい。

 

手こずることなく見せつけるってな

手順踏み落とす的確に 敵味方問わず示す手本

奥の手蹴りつけ言わず藪money

光に明かりとガキより光明

やり口ずば抜けてて巧妙

俺lavater まるで48手

カスにゃ見えねえ俺の見てる画

 

「カスにゃ見えねえ俺の見てる画」ってのはDEV LARGEさんしか書けないLyricだと思った。そして曲が終わった後「この先もその見ている画を見せてほしかった」と思わず思ってしまった。

 

「Codeな会話」を聞いて思った事が2つある。

 

1.BUDDHA BRANDが最高にかっこよく復活した事。

2.BUDDHA BRANは昔も、今でも最高のHIPHOPグループである事

 

当たり前の事だったが、この2つを感じてたまらず嬉しくなってしまった。

 

生きる

scrapbox.io

 

若人 若者 ビギナー ヤング 戸惑うことなどなくDo your think

若い時間を青い時代を 思う存分楽しめ Fight

経験者は語るNo doubt 青春の日々はJust onceだと

二度と来ねえし戻らねえ だからとどまることなくひた走れ

やるは一時やらぬは一生悔いることになる恥 これはマジ

訊くも一時訊かぬは一生悔いることになる恥 これもマジ

お前の行く先に夢があるなら悩むことはねえ立ち上がれ

さあ飛び出せどーんと飛ばせ天まで

Up up 空へ雲を突き抜けて

 

言葉が浮かばない。

浮かばないというよりも、ただ圧倒されてしまっている。

DEV LARGEさんだからこそ余計に、余計に圧倒されてしまい、泣いてしまう。

 

曲のメロディーはポップな感じで明るい感じになっている。

サンプリング元もそんな感じで、お洒落な曲でディスコにかかっている感じだ。

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Lyric内容は若者を応援する歌だ。

だからこそ余計に寂しい感じがしてしまうかもしれない。

ただ、最後のLyricで

あたって砕けんな ふざけんな

幸せを運ぶぜ Have a Nice day

アブクたった 煮え立った

BUDDAHが吹っ飛んだ 布団吹っ飛んだ

 

「BUDDAHが吹っ飛んだ 布団吹っ飛んだ」を聞いて笑った。

というより救われた感じがした。

そんなクヨクヨ悩んでもしょうがないと言われたきがしたし、まぁそうだよなという気持ちになった。

 

にして、「生きる」ってタイトルは、「本当にそうだよ」と思ってしまう。

 

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そんな訳でBUDDHA BRANDの「これがブッダブランド!」はファンの人なら是非聞いて欲しいですし、そうじゃない人にも聞いて欲しいアルバムでした。

 

深夜テンションで書いたので稚拙な文章になってますが、そこは許して下さい。

おわり

 

 

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