南場さんと最初にあったのは、大学に入ってすぐの時で、なんのイベントか忘れてしまったのですが、その時に南場さんが、僕を含めた60人ぐらいの学生に向けて
「今の日本が好きなレベルを5段階で表したら私は1です」
と、堂々と話していて、会場を驚かせていたのを思い出しました。君たちはこの先、こんな沈み行く船に乗らないで、世界から必要とされる人材になりなさいと。
この時点で僕は当時、かなり心を掴まれたのですが、その後の放った「これからは変態と呼ばれる人が重要な人材になる」と言った言葉が頭の片隅に残っていて、変態というのは、この本で出てくる多くの南場さんを支えた方なんだなと読みながら納得しました。
スーツを来た人間よりも、最後はヨレヨレなジャージを来た人間が救う。 なんて事は世の中にそうそうはないと思いますけど、南場さんの周りには変態を呼びつかせる磁場でも働いているんでしょうか?
いずれにせよ、経営者としても、ひとりの女性としても、大変素晴らしい人間だなと思いました。
"やっぱり世の中、一番よれよれな人が一番頼りになるのである。"